CHIRORO Expedition
(チロロ探検隊)
■■ ACT.5 ミッチュル♪を探せ! ■■
「 きゃああああ あるぅぅ〜〜!!」
いきなり、モクモクが大声をあげた。
後ろから、何者かに抱きしめられたらしい。
ポカポカポカポカッッ!!
モクモクが、まるで閉じ込められた部屋の扉をたたくみたいに、
その相手に反撃した。
「 ちょ・・・ ちょっちゅ・・ たっ、たんまじゃ・・・ 」
予想外の、モクモクのすさまじい攻撃に その者は、思わず声をあげた。
「 あっ! じいちゃんは、誰っ??」
チムは、仮面をつけた謎のじいちゃんに 訊ねた。
じいちゃんは、仮面をつけているのに、さらに手に持った人面盾で顔を隠した。
「 それにしてもじゃ・・・ このオナゴ 凶暴じゃああっ!」
謎のじいちゃんは、モクモクを指さしながら大声を出した。
そして・・・
「 うおおおんっ〜〜。。」
って、泣きながら、チムに抱きついた。
すると、謎のじいちゃんは・・・
ついさっき仲間にした 苔おたま を奪って一目散に走って逃げだした!!
「 ああっ!! キンちゃんをどこに連れて行くのぉ〜」
チムは、「ヒャホヒャホッ」って声をあげて ウン○の飾りを引きずりながら逃げていく
謎のじいちゃんを追いかけて、洞窟の中へと入っていった。
「 おたまなのに・・・ キンちゃんって、名前あるかぁ!」
って、モクモクは、首をかしげた。
そうこうしているうちに・・・ もんもんが、目を覚ました。
チムは、謎のじいちゃんを追って洞窟の中に入っていくと・・・
そこは、分かれ道がいっぱいあって、迷路になってるみたいだった。
「 キンちゃんを連れて、どこ行っちゃったのかなぁ・・・」
チムは、謎のじいちゃんを見失ってしまった。
すると・・・ 遠くの方から、かすかに声が聞こえた。
「 ・・・チュル〜〜〜〜 ・・・ 」
よく聞くと、さっきのじいちゃんの声だ。
チムは、声がした方の道を選んで進んでいった。
「 ミッチュル〜〜〜〜っ!!」
洞窟から外に出たところの断崖絶壁の場所で じいちゃんは下の方に向かって叫んでいた。
よく見ると、苔おたまのキンちゃんをヒモで結んで、なにかを釣るみたいに垂らしていた。
「 ミッチュル〜〜〜〜っ!!」
チムは、じいちゃんの横から下を見たら・・・
ピンク色したウサギかネズミみたいな生きものが下の崖の岩のところにいた。
「 おお〜〜 わしのかわいいミッチュルが、崖から落ちてしまったんじゃあああ・・・
」
じいちゃんは泣きながら・・・必死でキンちゃんを ミッチュルの顔あたりでぶらぶら揺らした。
チムが、それを見て言った。
「 キンちゃんを、えさにしちゃダメっ!」
そうこうしてるうちに・・・ミッチュルは、しっぽをバネのようにしてピョ〜〜ンって下に飛び降りた。
「 うぎゃああ〜〜〜!! ミッチュル〜〜っ!」
謎のじいちゃんは、大声で叫んだ。 そして、泣き崩れるようにチムに抱きついた。
抱きついたついでに、チムのお尻をにぎった。
「 きゃっ!」
思わず、チムは声をあげた。
「 はっ! いかんいかん・・・ こんな時に、わしは何をやっとるんじゃぁ!」
「 ミッチュル〜〜〜っ ズルズル〜〜っ!!」
謎のじいちゃんは、オロオロするばかり・・・・
キンちゃんを取り戻したチムは その光景をみて、かわいそうになり、
「 じいちゃん。 チムが探してきてあげるよ。」
って、じいちゃんに言った。
という事で・・・
チムともんもんと祈祷師 モクモクと・・・ 帰るに帰れなくなった不死鳥は、
謎のじいちゃん と一緒に、ミッチュル探しに出かける事になった。
謎のじいちゃんは、不死鳥の背中に乗るのが初めてで 大騒ぎっ♪
「 ヒャホヒャホっ♪」
って、言いながら・・・ 飛んでる不死鳥の背中の上で飛び跳ねてる。。
「 自分のかわいいペットが いなくなったあるのに・・・ よくそんなに嬉しそうに踊れるあるなぁぁ?!」
モクモクは、あきれはてて つぶやいた。
じいちゃんは、その言葉で思い出したのか・・・
「 おお! そうじゃったぁっ・・・ ミッチュル〜〜〜〜♪・・・」
って、言いながら・・・ モクモクに抱きつこうとした。
「 もう、その手には のらないあるねっ!!」
モクモクは、お尻を触ろうとした じいちゃんの手をはねのけた。
「 やれやれ・・・ こっちのおなごは・・・ けっち君 じゃのぉおおお〜〜!」
じいちゃんは、肩を落としながらそう言った。
「 ちっとも、けちじゃないある〜〜〜っ!!」
後ろで、モクモクと じいちゃんが騒いでいる時に、
チム♪は双眼鏡で さっきのピンクの生きものを探していた。
「 あっ・・・」
下の方の、白い霧が立ち込めてる場所で 一瞬だけ、ピンク色が見えた。
一方・・・ ミッチュルは、
偶然見つけた真っ白な温泉が湧き出ている岩場で ゆったりと、お湯につかっていた・・
「 ああ〜 気持ちいい温泉やで・・・ あったまるら〜〜 」
なんと、ミッチュルは 人間の言葉を話せた。
その時、風が吹いて白い湯気が消えた・・・
いつのまにか、ミッチュルの前に 何ものかが姿を現した。
「 あっ、あんたっ!! 誰っっ??」
ミッチュルは、いきなり目の前に わいて出た 温泉ワニ に驚いて、叫んだっ!!
温泉ワニは、無邪気な顔で ミッチュルを見ていた。
どうやら、一緒に温泉で遊びたいみたいで、いきなりお湯を、ミッチュルにかけた。
ざばぁああ〜〜。。。
ミッチュルは、ずぶ濡れになった・・・
「 こらぁあ!! 何すんねんっ!!」
ミッチュルは、温泉ワニに お返しをした。
ざばばぁあああ!!
温泉ワニは、大喜び♪ すかさずミッチュルにもう一度・・・
さざぁぁぁぁ〜〜んっ!!
「 もう! 信じれんやっちゃでっ!!」
ざばばばばあぁああ!!
ざばぁあ==っ!!
ざばばばばあぁああ!!
ざばぁあ==っ!!
二人は、温泉のお湯のかけあっこに夢中になった。
その物音を聞いて・・・大岩の反対側にある温泉から 大きな物体が飛んできたっ!!
どっばぁあああああああんっ!!
ミッチュルと温泉ワニは ものすごい水しぶきに ひっくり返ったっ。
「 なんだなんだぁ??」
ミッチュルは、温泉から顔を出して あたりを見回した。
すると・・・
お湯の中から、青い色をしたクジラの子供が現れた。
「 ジ〜〜ラじゃんっ!!」
その生きものは、プクプク・ジーラというクジラの仲間で、ミッチュルの友達だった。
「 何してるのぉ・・・?」
なんと、プクプク・ジーラも言葉を話せた。
そのとき・・・
「 ミッチュル〜〜〜っ!!」
謎のじいちゃんの声が聞こえた。
チム♪たちは、ミッチュルを見つけて この温泉に来ていた。
「 げげっ!! じじいが来たでぇ〜〜 」
ミッチュルは、そう言うと・・・ プクプク・ジーラの背中に乗った。
「 ジーラっ!! 逃げるんやでぇぇ!!」
プクプク・ジーラは、思いっきり空気を吸った。
すると・・・ 体がプクプクになって、宙に浮いた。
そして、あっという間に 空を飛んでいった。
「 じじぃ〜〜!! さいなら〜〜っっ!!」
ミッチュルとジーラは、謎のじいちゃんにあっかんべぇ〜〜をしながら
どこかに飛んでいってってしまった。
「 おお〜〜 ミッチュル〜〜〜〜 」
謎のじいちゃんは、泣きながら叫んだ・・・
「 はっ、早く、追いかけるんじゃぁああっ!!」
「 ダメダメ〜〜〜!! トンチンカンな事を言っちゃ・・・ ダメだよぉぉぉっ!!
せっかく、いい温泉を見つけたのに、ここは、ゆっくり温泉につかるって決まってるのっ!!」
って、チムは、言った。
「 大賛成ある〜〜〜っ♪」
モクモクも、温泉に入りたがっていた。
( なるほどのぉ〜 温泉かや?? おっぱいが、見れるかもしれんなっ!!)
謎のじいちゃんは、心の中でそう思いながら ニヤッっと笑った。
「 そうじゃったの。 ミッチュルはほっといて・・・ ゆっくり温泉で、あったまるかいの。。 ムフッ♪」
あっという間に、チムとモクモクは真っ裸に・・・
これには、じいちゃん驚いたっ!!
「 なんて、あっぱれな おなごどもじゃいっ!!」
謎のじいちゃんも・・・
そそくさと、腰に巻いている布を脱いで いざ、彼女たちのもとへ 大ジャンプ〜〜
しかし・・・ じいちゃんを不死鳥が空中で咥えて
大岩の隣のもうひとつの温泉にポイって投げた。
「 こりゃぁああっ!! 何すんじゃいっ!!」
「 このアホウ鳥めぇぇ〜〜!!」
じいちゃんは、大岩の反対側から 叫んだ。
ぎょっっ!!!
じいちゃんは、いつのまにか 隣にいたへんてこな生きものを見つけて びっくりした。
「 だっ、誰じゃぁ!!おぬしはぁ〜〜!!」
「 年寄りを おどかしよってぇ!! バチが当たるぞいっ!」
その生きものっていうのは、この温泉に住む タツノカクシゴという珍しい生きものだった。
タツノカクシゴは、謎のじいちゃんに一目ぼれした。
そして、じいちゃんに キスをしまくった!!
「 うぎゃうぎゃあああ〜〜 」
一方、チムたちは・・・
チムの背中に、変な模様がついているのを見つけたモクモク・・・
「 変った模様・・・ これイレズミあるかぁ??」
「 ううん・・ これは、生まれた時からついてたアザだよ 人の顔のようにも、見えるでしょ??」
って、チムはクスって笑いながら言った。