CHIRORO Expedition
(チロロ探検隊)
■■ ACT.6 盗賊団 チココ一家! ■■
チムたちが、のんきに温泉に入って のんびりしている頃・・・
チロロニア宮殿の地下にある宝物庫に、怪しげな3人組が現れていた。
その3人組というのは・・・
盗賊団 チココ一家の3兄弟である!!!
このチココ兄弟は、とても不思議な 生きもので・・・
手の平を広げて 羽ばたくと 空を飛ぶ事もできてしまう。
この子は、3兄弟の長男。 チココ・ジュニア・1号
どうやら、この3人組・・・
宝物庫の中に眠っている 「幻の短剣」 を盗みにやってきたらしい・・・
でも、チロロニア宮殿は、悪戯の女神 チロロ・ロレンが住んでいたから・・・
どんな仕掛けがしてあるかわからない。
そうとは知らない この3人組は、無事に出れるといいんだけど・・
「 にいちゃん。。。 宝箱の中に古びた紙が入ってたーー!」
そこへ、チロロニア宮殿の地下にある宝物庫で チココ・ジュニア・2号が叫びながら飛んできた。
2号は、3兄弟の次男で、一番簡単に見つかる場所にあった宝箱を見つけて開けてみた!!
その中には、また宝箱が入っていた。
その宝箱には、またまた少し小さな宝箱があった・・・・
それを、10回ぐらい繰り返して、ようやく手のひらに乗るぐらいに小さくなった宝箱の中から
折りたたんである古びた紙切れを見つけた!!!
それを、息を切らして興奮しながら・・・ 1号のところへ、持ってきたのであった。
「 おおっ!! でかしたぞっ!!」
「 もしかしたら、宝の地図かもしれんぞっ!! なんて書いてあるのだ??」
1号も、少し興奮して 2号に聞いた。
「 ボク。。 文字読めないの知ってるでしょ。。。」
「 おおっ!そうだったな!どれっ、かしてみろ!!」
1号は、不甲斐ない弟から手紙をとりあげて・・・ その紙切れを急いで広げようとした!!
「 ってかっ! オレも読めなかったぜ====っ!!」
1号は、あちゃーーーーっ!!って顔をしながら、天を仰いだ。
兄弟の中で文字が読めるのは、3号だけだった。
でも、3号は、どこで探してるのか・・・ 姿がなかった。
1号は、確認の為に その古びた紙切れを開いてみた・・・
ドキドキドキドキ・・・・・・
「 おおおっ!! 何か書いてあるぞっ!!」
1号と、2号の興奮は絶頂に達して、鼻血を出したっ!!
「 何て、書いてあるんだろお?? 気になるなっ!! もしかしたら・・・・
だっ、だっ、だ・・・・ 大発見かもなっ!!」
「 でも、にいちゃん。。。 この絵は何かに似てる。。」
「 フッ・・・ ばかだな2号は・・・ これは、その宝を守ってるヘビに決まってるだろがっ?」
「 おおっ! にいちゃんは、なんでも知ってるんだね!!!」
「 まあなっ!! だてに昔の本を ながめてるわけじゃないんだぜっ!」
「 もしかしたら。。 幻の短剣が見つかるかもね。。」
「 おおっ!そうだった!! 早く 3号を 見つけなくっちゃ!!」
そんなとき・・・
宝物庫の奥の方から、3号の悲鳴が聞こえた。
「 きゃああああ〜〜〜〜!! 」
「 ぎゃああっ!! 」
チココ・ジュニア・1号は、びっくりしてパニックになった!!!
「 きゃああああ〜〜〜〜!! 」
チココ盗賊団の3兄弟の末っ娘のチココ・ジュニア・3号が、
宝物庫の奥から悲鳴をあげて飛び出してきたっ!!
「 おおいっ! 3号っ! どうしたのぉ??」
それを見て、2号が3号を呼び止めた。
「 オバケがいたんだよぉぉ〜〜っ 」
3号は、2号の所に飛んできて、しがみついた。
すると、今度は後ろの方で・・・
がちゃがちゃ〜〜〜んっ!!
って、物が落ちる音が聞こえて、 2号は びっくりして振り向いた。
「 お兄ちゃんっっ!!」
チココ・ジュニア・1号は、3号の悲鳴が聞こえた瞬間・・・まっさきに、逃げ出していたのだった。
そして、オバケって聞いて、棚の後ろに隠れようとしてひっくり返ったようだ。
「 1号兄ちゃん、大丈夫ぅ??・・・」
3号は、倒れた棚の下敷きになっている1号を見て心配そうに聞いた。
「 おっ、おうっ・・・ いっ、今 ここにも オバケがいたから オレ様が、やっつけてやったのさっ!!」
1号は、棚をどけて、ほこりをはらいながら答えた。
「 さすが、お兄ちゃん・・・ 勇気があるなぁ・・・」
2号は、感心しながら呟いた。
グエエエエエ====ッッ!!
そのとき、3号が飛び出してきた方から バキバキッって、壁を壊しながら
すごい大きな叫び声をあげて、何かが、こっちに向かってきた。。
「 あれだよぉ! 1号兄ちゃん!! さっき、あたいが見たオバケって・・・!」
「 あれっ? 1号兄ちゃんがいない・・・・」
妹の3号があたりを見回したとき、
グエエエエエ====ッッ!! グエエエエエ====ッッ!!
不気味な叫び声を出して そのオバケは、チココ兄弟のすぐそばまで やってきた。
グエエエエエ====ッッ!!
宝物庫の棚を次々に押し倒しながら、そいつは近づいてきたっ!!
「 ひえええええっっ!!!」
兄弟をおいて、真っ先に棚の後ろに隠れた チココ・ジュニア1号は、あわてて飛び出したっ!!
グエエエエエ====ッッ!!
そこには、幽霊になったゴリラが暴れていた。
名前は、ゴースラ!!!
この幽霊・・・ もうずっとずっと遠い昔、一匹の暴れん坊のゴリラだったんだけど・・
ひょんな事から、チロロの割れ目の地下にある宝物庫に閉じ込められて
そのまま幽霊になったらしい。
腰に巻いているのは・・・?
どうやら ウキワコブラっていう 蛇のようだ。
ウキワコブラっていうのは・・・
古代の文献 「チロロの36の謎」 にも記されていて、 怒ると体内にヘリウムガスを放出して
プカプカ空を飛んじゃう珍しい生きものなのである。
文献によると、古代チロロの生きものの中には、こうして空を飛ぶ動物がけっこういたという。
チココ兄弟たちは、地下室の天井にある通気口から外に脱出した。
グエエエエエ====ッッ!!
ゴースラも天井を突き破った!!!
ドガドガ ガラガラアアアアっ!!
盗賊団チココ兄弟を追って、幽霊ゴリラのゴースラ!は、
岩だらけの地面を弾き飛ばしながら、外へと 飛び出したっ!!