真っ白な霧に包まれた「DECHIの森」・・・そこに、
今までにない、摩訶不思議な生き物たちが現れた!!
そして、ついに「DECHIの森」の住人が姿を見せた。
【 第3章・・森の住人 】
・・・・まるで雲の中にいるみたいだ・・
不思議な感覚を覚えた。まるで別世界に来たような感じだ。
どうすればいいのかわからず、じっとしていると
何やら小さな白いかたまりがふわふわ近寄ってきた
霧でもないみたいだし、動きも変だ・・・
・・・どうやら、生き物らしい
No.11 Kumohugu
よく見るとそれは、海に泳ぐフグの様な生き物だ!
まるで空に浮かぶ雲を小さくしたように見える・・・
捕まえようとすると、しっぽをふって必死で逃げようとしている
あわてているように見えるが、あまり早く飛べないらしい
動きがかわいいから、しばらく見ていた・・
「 ヒヤッ!」
首すじに水が落ちてきた・・しかし、驚いたのはこのあと
その水滴がとびはねている・・・
No.12 Shizukuusagi
「 水の体をした
うさぎ だろうか? 」・・・長い耳がある
しばらくこっちを見て、しゃべっているようにも見えたが・・
霧の中に消えていってしまった・・・
ほんの少し霧がはれてきたのか、足元がかすかに見えるようになった・・
「 !? 」
足元で、トコトコ 動いている小さいものがいっぱいいた
顔を近づけてよく見てみると・・
No.13 Ishikoropengin
「 ペンギンだ! ペンギンの集団だ・・」
石ころのようだけど、まぎれもなくペンギンである。
手も足も、目もちゃんとある!
けっこう騒がしい奴らで、動きまわっている・・・
端っこの方で、3匹程かたまって同じ方を見てさわいでいる
「 何を見てるんだろう?」と、目をやると・・・
霧がかかってぼやけているが、
木の枝が折れて落ちているのかと思った瞬間、「 リス 」だと気づいた
No.14 Kirisu
なにやら、あたりを気にしているみたいだ・・
それにしても、本当に不思議すぎる生き物たちだ!
DECHIの森の生き物の中でも、こいつらには、ひときわ驚いた・・
そう言えば・・・思い出した!!
「 霧がくれ 」・・そう、「 DECHI の霧がくれ
」という現象!
昔の人々は、確かこういう言い伝えを残している
《 森の精霊たちが霧に隠れて、森の民と暮らしている 》
本当に、精霊なのか・・・しかし、雲や水、石や木の精霊なら
この不思議な生き物たちも、うなづける・・・
そうなると・・・森の民もいるのだろうか?
目をこらして、あたりを見回した・・
No.15 Morikobito
「 今、確かに小人がいた!! 」
すぐに消えてしまったが、確かにいた・・・
手のひらにのるぐらいの小さな小人だった!
どうした事か、みるみる霧がはれだした・・・
よーくあたりを見張ると、
そこらじゅうに、小さな森小人たちがいた様にも思える・・・
人の影の様な残像が見えたような気がした。
遠眼鏡には、映っているだろうか・・・?
霧と共に、精霊や森小人たちも姿を消した・・・
そして、何事もなかったかのように、いつもの森に戻った。