不思議な生き物が生存するクトンの海・・
植物なのか、魚なのか・・・どんな進化を
とげてきたのか想像もできない小さな奴が
仲間になって、今日も探検は続く・・・!
Act.3
小さな仲間!
「 クポー・・・クポポポ・・・」
あれ以来ずっとそばから離れようとしないこの生き物に
私は、「クポクポ」と名前をつけた・・!
まるで、一緒にいるのが当然のごとく、クポクポは、
本当にうれしそうに波打ち際を飛び跳ねている・・・
私の事を親だと思っているんだろうか? とても甘えてくる
私も悪い気がしないので、しばらく一緒にいようと思った!
「 クポッ!! 」
急に大きな声を出したと思ったら、
「 クポポポポ・・・
」 と、私の方に一目散に飛んできて
背中にかくれてしまった・・・
よく見ると向こうの波打ち際にへんなのがいた!
No.11 Madaraseiuti
光の反射で岩かと思ったが セイウチ の仲間のようだ・・
ははーん、クポクポはこれに驚いたんだな!
「 ほら、こっちに来てごらん・・怖くないから 」
私が セイウチ
の頭をなでているのを見てクポクポは安心したのか
セイウチの頭の上にのっかった・・・
ふと、海の方を見ると黒っぽいものが海中に潜ったように見えた
「 鳥だ!! 」
鳥が海に潜って、えさでも探しているようだ・・・
頭のかざりに特徴がある。
No.12 Tuburi
私は、セイウチ
の背中をすべり台にして遊んでいるクポクポを呼び
海に潜る準備を始めた・・
「 そういえば、クポクポは海に潜れるんだろうか? 」
私は、「クポクポー」と呼んでから海に潜ってみた・・
すると、クポクポは喜んで海の中に飛び込んできた!
どうやら、海の中でもへっちゃらのようだ・・・
「 クポー! 」
クポクポは急に方向を変えて泳ぎだした・・
向かう先を見ると、キリンみたいな模様の イルカ がいた!
No.13 Amimeiruka
たぶん、クポクポは海面を飛んでいた時に見た事があるのだろう!
結構、仲がいいみたいだ・・ しばらく2匹は遊んでいた!
なにやら、親しげにしゃべっているようだ・・
私は、クポクポと一緒に海に潜った・・
潜ってすぐに、大ダコがいるのかと思ってドキッとしたが
よくみると、「 ココノツ 」だった・・
ヒレがムナビレも含めて9つあるから、この名前がついたらしい
No.14 Kokonotu
私の背と同じぐらいの大きさだ!
マンボウ と同じ仲間らしいので、あまり早く泳げないみたいだ
「 クポクポは、早く泳げるんだろうか? 」
私は、クポクポと潜る競争をした・・
びっくりした!・・クポクポがすごい速さで沈んでいく・・
ここは、水深10mぐらいの浅瀬だが、
完全にクポクポに負けてしまった!
「 おまえって、すごいな! 」
私とクポクポは海底のサンゴの上に座って一息ついた
「 おっ、こんな所にかわいい奴がいた・・・ 」
No.15 Mamekujira
ピンポン玉ぐらいの大きさだが、まぎれもなく
クジラ だ!
尾ビレは葉っぱに似せているのだろうか・・・
クポクポも不思議そうに、このマメクジラを見ている
「 なんか、のんびりしてるなあ・・」
真剣に見ているクポクポを抱き寄せようとしたその時だった・・
クポクポの体重が妙に重くなっているのに驚いた!
もしかしたら、
クポクポは体重を自由に変化できる生き物なのだろうか?
「 なるほど・・それで、あんなに速く沈んだり、
海面をあんな長い時間飛んだりできるんだな!」
「 おまえって、ほんと不思議だなあ・・・ 」