ここは、SHIZUHARA WORLD の南の海!
幻の生物「竜隠し」が生存する海である。
しかし、そこに棲む生き物たちはというと
へんてこりんでかわいい奴ばかりである!
Act.2
南の楽園!
「
クトンこそ神秘の海だ!」
竜隠しに出会えた興奮が冷めない私は、
幾度となくこう叫んでいた・・・
そこへ、私の感動している仕草を不思議に思ったのか・・
それとも、今まで気づかなかっただけなのか・・
テニスボールくらいの丸い魚が上から垂直に降りてきた。
トゲトゲのそいつは、私の目の前でぷかぷか浮かんでいる・・・
No.6 Haritama
手をのばしてみても一向に逃げる様子はない・・・
しばらく私の周りをうろちょろしていた
何やら後ろの方で騒がしい気配がしたので、
振り返ってみると小さな生き物がたくさんいる。
よく見てみると・・・妙に目玉の大きい魚だ!
No.7 Otedamanomi
まるで、みんなで鬼ごっこでもしているようにはしゃいでいる
目の玉をキョロキョロ動かしてとてもかわいい奴らだ・・・
「・・・? 」
海の底で何か動いた気がした・・・
気のせいだろうか? 別に何も見当たらない・・
「
あっ!! 」
砂の下に色鮮やかなカレイが隠れていた!
No.8 Nanahoshikarei
「
まるで、てんとう虫みたいな模様だなあ・・」
私に気付いたのか、目をパチクリさせながらまた潜ってしまった!
「 それにしても上手に隠れるもんだなあ・・」
目だけ出して、あたりを見回している!
酸素ボンベの残量がなくなってきたので、
一旦、海面まで浮上しようと泳ぎだした時だった・・
海底に沈んでいると思っていた流木が動き出した!
No.9 Nekkodako
「 あれは、タコか? 」
木の根っこかとばかり思っていたらタコの仲間だったとは・・
私が近くにいたから動かず木になりすましていたのだろう!
「 まんまと、だまされたなあ・・・」
そんな私をあざ笑うかのように踊っているのがまた憎らしい奴である
「 ぷはあ!・・・」
海面に出て、一息ついたとたん、おどろいてしまった!
海面の上を飛んでいる物がいたからだ・・・
No.10 Tobikusauo?
私に気づいたのか方向を変え近寄ってきた・・・
「 なんだろう? こいつは・・」
草だろうか?魚だろうか? 初めて見る生き物である!
何度も私のそばに来ては、ジーっと私を見ていく・・
「 あっ! よく見ると頭の草が回転している!!」
ヘリコプターみたい・・
さっきからずいぶんと時間がたっているが、まだ飛んでいる。
どうやら、空中でも息ができるようだ!
まちがいなく、私のあとをついて来ているようだ・・
砂浜に腰をおろすと、私のひざの上にとまり、眠ってしまった!
「 おいおい・・おいっ・・ 」